「見え心地」の最後を決定づける、コンマ数ミリの職人技。
レンズの度数を測り、フレームを選んでも、それで終わりではありません。 最後の仕上げである「加工」こそが、メガネの魂を吹き込む工程です。
1. 歪(ひずみ)を極限まで抑える「手摺(てず)りの微調整」
最新の全自動加工機であっても、レンズをフレームに固定する際には、目に見えないほどの「圧力」がかかります。この圧力が強すぎるとレンズに歪みが生じ、視界の揺れや頭痛の原因になることも。またレンズの寿命も変わってきます。 当店では、機械が削り出したレンズを、最後は職人が手作業でコンマ数ミリ単位の微調整を行います。レンズがフレームの中で「最もリラックスした状態」で収まるよう、指先の感覚で追い込んでいきます。
2. お顔のカーブに合わせた「ヤゲン」の立て方
レンズの側面には、フレームに固定するための「ヤゲン(山型の突起)」を立てます。 お客様のお顔の幅や、フレームの反り具合に合わせて、このヤゲンの位置をコンマ1mm単位で前後にずらします。これにより、レンズが瞳に対して正しく並行に配置され、設計通りの最もクリアな視界が実現するのです。
3. 美しさと機能性を両立する仕上げ
度数が強い方のレンズの厚みをどう隠すか。縁なしフレームの穴をいかに正確に開けるか。 ただ「はめ込む」のではなく、横から見た時の美しさ、厚みの目立ちにくさ、長く使ってもガタつきが出にくい耐久性まで考慮して加工します。
「見える」から「心地よく見え続ける」へ。
当店のラボでは、一本一本、職人が対話するようにレンズを仕上げています。お客様の生活に寄り添う道具だからこそ、私たちは一工程も妥協しません。
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